
ピカピカ、ゴロゴロと雷が鳴ると、犬は小刻みに震えて恐れます。中にはパニックを起こして、ワンワンと吠えたりやキューンと鳴いたりする犬もいるでしょう。
鳴き声だけでなく、おしっこを漏らしたり、飼い主にかみついたりする犬もいたりして、どんなになだめても落ち着かない場合があります。
そのほか、呼吸が速くなり、ハッハッハッという荒い呼吸をしたり、よだれが以上に分泌されたり、階段の下や、狭いところに隠れたりします。
健康を害する犬もいて、嘔吐や下痢をすることもあります。
一般に犬の4分の1程度が雷を恐れると言われています。
雷を恐れる理由
では、どうして雷を恐れるのでしょうか?
証拠がない言い伝えですが、大昔、多くの犬が山野で暮らしていた時に、雷が落ちて、そのたびに、大小の山火事が起こり、犬がやけどを負ったり、ケガをしたり、場合によって仲間の犬が命を落としたりしました。
この遠い記憶が、遺伝情報に埋め込まれていて、雷を本能的に怖がるとの説があります。
ただ、これは仮説なので、かなり眉唾(まゆつば)ものです。
ほかに言われているのは、犬は聴覚が発達しているので、雷の「ゴロゴロ」や「ドーン」という音が、人間以上の大きな音に聞こえるということです。
これにより人間が雷から受けるストレス以上のストレスが、犬にかかるというものです。
さらに、犬は気圧の変化に敏感に反応することがあるので、雷が近づくと、落ち着かない態度を示すことがあります。
さらに、もう一つの節は、子犬の時代に大きな音に接したことがない犬が、雷を怖がるという説です。
いわゆる、大きな音に対する耐性がないことをその理由とします。

対処方法
まず大切なことは、飼い主がオロオロとパニックを起こさないことです。犬は、飼い主が自分よりランクが上と認識しています。
その飼い主がオロオロとすると、犬は余計に不安になってしまします。
次に、愛犬を何か囲まれた所など、安全と思われる場所に移動することです。普段から、そこに入れて、休ませたり、安心できる場所を作っておくと良いでしょう。
場合によって、ケージなどを使ったりしましょう。普段から、そこに入れて、オヤツなどを食べさせるなどの対策を取るのが良いでしょう。
また、CDやYouTubeの音をはじめは小さい音から初めて、段々と大きくするなどの音になれさせることなども有用です。
あまりに酷いときは、動物病院のお医者さんに相談すると良いです。犬の心の問題などを専門家の意見を聞くことも必要になります。
いろいろと試して、雷に対しての対策を練っておきましょう。
