
はじめに
犬は人間と同じように年を重ねるにつれ、さまざまな健康上の問題に直面するようになります。
しかし、適切な介護を行えば、愛犬の最期までゆったりとした時間を過ごすことができます。
ここでは、お世話の仕方から食事、運動、病気への対処法まで、老犬の介護に関する幅広い知識を説明します。
目次
老犬の特徴
運動と活動
食事と栄養
健康管理
寝床と居住環境
精神面でのケア
老犬との別れ
老犬の特徴
犬は人間に比べると一般的に短命ですが、品種や環境によって大きく平均寿命が変わります。
以前、犬の寿命のところでお知らせした通り、小型犬は大型犬に比べて長生きする傾向にあります。
7歳以上の犬は高齢期に入り、様々な加齢による以下のような変化が現れ始めます。
運動と活動
高齢になるにつれ、犬の活動量は低下していきます。
関節の痛みや筋力の低下により、かつてのようにはっきりと動けなくなる場合があります。
しかし、適度な運動は健康維持に重要です。無理のない範囲で散歩やゆっくりとした遊びを日課にすることをおすすめします。
散歩は犬の身体だけでなく、ストレスを軽減させ、さらに新しいコースを歩くことは、犬の興味を掻き立て、認知症を予防します。
ゆっくりと、散歩をすることは、人のほうも気晴らしになるものです。

食事と栄養
年を重ねるごとに、犬の栄養ニーズは変化していきます。
高齢期には低カロリーで高タンパク質の食事を与えるのがよいでしょう。
これも以前ご紹介しましたが、鳥の胸肉はタンパクが豊富で脂肪が少ないです。
また、牛肉は犬の認知症を防止します。適宜与えるとよいでしよう。
適切なサプリメントの補給も検討しましょう。十分に水分を取れるよう気を付ける必要もあります。
健康管理
老犬は病気にかかりやすくなるため、定期的な健康チェックが不可欠です。
虚弱な体に優しい方法で、フィラリア予防やワクチン接種を行うことが大切です。
歯の手入れや耳の世話なども欠かせません。歯は悪くなると吐息の臭いがくさくなるので、一緒に住む人にとっても大切です。
また、犬が食べたいものを歯が悪くなり食べれなくなるのは見ていて悲しいものです。
常に愛犬の様子を注意深く観察し、異変に気づいたら早めに獣医さんに相談しましょう。
寝床と居住環境
老犬は寝る時間が長くなるため、快適な寝床を用意することが重要です。
これも以前、ご紹介しましたが、犬のストレス解消には、良質の睡眠が欠かせません。犬にあったベッドを用意しておきましよう。
とくに、関節を優しく支える低反発のベッドがおすすめです。
また、滑らない床材を使うなど、安全に配慮した住環境を整えましょう。低い台など、犬が乗り降りしやすい家具も役立ちます。
精神面でのケア
高齢になると認知症のような症状が出る場合もあります。
馴染みのある環境を保つことで、ストレスを和らげることができます。
愛情を持って接し、なじみの人や物などで安心感を与えることが大切です。
散歩や遊びなどで適度な刺激を与えることも、認知機能の低下を防ぐ上で有効です。
愛犬との別れ
愛犬の一生は人間に比べて短いものです。
最期を迎える時が来たら、できる限りの思いやりを持って接しましょう。
苦しみのない安らかな最期を迎えられるよう、獣医さんにもよく相談することをおすすめします。
別れは辛いものですが、充実した時間を共に過ごせたことに感謝しましょう。
まとめ
老犬の介護は決して簡単なことではありませんが、適切なケアを行えば、最期までゆったりとした生活を送ることができます。
愛情を持って世話をすることが何より大切です。健康面だけでなく、精神面のケアにも気を配り、愛犬が安心して過ごせる環境を整えましょう。
そして最期を迎えた時には、感謝の気持ちを忘れずに、思いやりを持って最後を看取ることが大切です。
